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お医者さんが考えるサプリメントとは?
私の知り合いのお医者さんからのコメントです。彼は、日本とアメリカで医師免許を持ち日々患者さんの為に活動をしています。
初めまして、アメリカの病院で診療を行っています。
私が日常診療をしていく中で、サプリメントに関して、いろいろな質問を患者さんからうけます。そのなかでもよく聞かれる質問にお答えします。
サプリメントを摂る必要があるのでしょうか?
現在のアメリカ、日本の食生活で栄養失調になることはめったにありません。むしろ、カロリーの摂りすぎなどによる肥満や、糖尿病、癌、脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病といわれるものが、問題になっています。
これらの生活習慣病は、活性酸素といわれるものが大きな原因のひとつです。活性酸素は血管やDNAにダメージと与えます。体のなかに錆びを作るわけです。
ビタミンやミネラルは、この活性酸素を除去します。しかし、現在の食生活では、十分量のビタミンやミネラルを摂ることはできません。そのため、サプリメントとして摂る必要があります。
活性酸素が引き起こす生活習慣病
代表的なものは、次の7つです。
- 癌
- 糖尿病
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- アルツハイマー病
- 関節炎
- 骨粗鬆症
さらに、皮膚の老化、アトピー性皮膚炎など、約50種の疾患が、活性酸素が原因とされています。
どんなサプリメントを摂ったらよいでしょうか?
十分な量
ビタミンのボトルにRDA(一日推奨量)の何%と表示があります。多くの総合ビタミンは、各成分が100%と表示されています。しかし、これは栄養が不足していた時代に、栄養失調にならない為の必要量です。
活性酸素を除去するには全く不十分です。例えば、ビタミンCの100%は60mgですが、活性酸素の除去には2000mg必要と言われています。他のビタミンにも同様のことがいえます。
医薬品基準 VS 食品基準
サプリメントは食品扱いなので、品質に大きな違いがあります。ボトルに何mgと表示されていても、それだけの量がはいってないことは珍しくなく、食品基準の場合は規制もありません。
医薬品としての基準を満たした高品質のものは多くありません。中でも米国で正式に認可された、医薬品基準のもののみを記載しているPDR(physician’s desk reference)という医薬品集に記載されているものは、数えるほどしかないとう事実もあまり知られていません。
最後はやはり自己判断に頼るしかないのも現実です。