ビタミンB3 ナイアシン

 

栄養所領量

アメリカ:20mg
日本人:成人男性17mg  成人女性13mg

効果・効能

ペラグラと呼ばれる重篤な皮膚炎、口内炎、舌炎、下痢などの予防・改善。
偏頭痛、欠陥運動性頭痛などの精神症状の緩和、改善。

過剰症

特に心配はないが、1日の上限量が300mgで、これをあくまで超えて長期に摂取続
けると、胃腸障害、肝毒性、消化性潰瘍を生じる恐れがあるといわれている。

欠乏症

ペラグラ、胃腸病、下痢、皮膚炎、舌炎、不眠症、めまい、抑うつ、痴呆など

主な食品

肉、レバー、魚、酵母、しいたけ、緑黄色野菜、豆類など

化学名

ニコチン酸、ニコチン酸アミド

特徴

ビタミンB3は、ビタミンBグループの一種で、ナイアシンと呼ぶのが正解です。

ナイアシンが不足すると、細胞再生に障害がおきるのが特徴です。口内炎になりやすい、唇が切れやすい、皮膚に発疹がでやすいなどで、こういう症状がでたら、原因の候補にナイアシン不足(良質のタンパク質不足)を疑いがあります。

ナイアシンが欠乏した状態が続き、症状が重症化すると、ペラグラと呼ばれる病気を引き起こします。

症状は、口内炎、舌炎、皮膚炎、下痢、貧血、精神障害を起こして、最悪の場合、死に至ることもあるというものです。

以前は、トウモロコシを主食にする国で多く見られた病気で、ペラグラと言う病名は、イタリア語で皮膚がざらざらになるという意味からきています。

魚や肉をよく摂取する現代の日本人では、ペラグラになることはほとんどないと言っていいです。

ナイアシン(ビタミンB3)は、タンパク質に含まれるトリプトファンによって、体内でも合成されるビタミンだからです。普段から良質のタンパク質をちゃんと食べていれば欠乏症になることはまずないでしょう。

ただし、アルコールを大量に摂取する人は、ナイアシンがアルコールの分解に必要になるので、欠乏症になる場合があるので注意して下さい。

ナイアシン(ビタミンb3)は水溶性なので、食品はあまり水に長くさらさないようにしましょう。

働き

ビタミンB群の一種で、ビタミンB3と言われたり、ニコチン酸とも呼ばれますが、正式には、ナイアシンと言います。ナイアシンは体内のあらゆる組織に存在し、酵素を助ける補酵素として、多くの酸化還元反応に関わっています。

エネルギーの生産や脂肪酸の合成、ホルモンの合成など様々な合成反応に関わっています。つまり、細胞のエネルギー生産に必要なビタミンで、DNAや脂肪酸・ホルモン合成にもなくてはならない重要なビタミンです。

ナイアシンは、普通に食事を取っていれば現代では、不足することはほとんどないのですが、偏食生活をしていると、細胞のエネルギー不足による疲労感・精神不安定・口内炎・下痢・などといった症状になることがあります。

肌荒れや口内炎の予防に

ナイアシンは、皮膚や粘膜を正常に保つために必要な栄養素です。不足すると、皮膚炎・口内炎・舌炎になりやすくなります。

糖尿病の緩和に

ナイアシンは、炭水化物などの糖分の分解・燃焼に必要です。つまりナイアシンがインスリンの合成に必要なので、糖尿病の予防や改善になくてはならない存在なのです。

二日酔いの緩和や悪酔い予防に

ナイアシンは、肝臓でのアルコールの分解に必要なので、お酒を飲んだときに必要にです。また。二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを分解するのにも必要なので、二日酔いの緩和や悪酔い予防に効果があります。しかし、悪酔い予防として、ナイアシンを飲むことによって、普段より酔うのが遅くなるため、かえってお酒を飲めてしまうので注意が必要です。

統合失調症の緩和に

うつ病や統合失調症などの精神障害にナイアシンが深く関わっているといわれ、欧米では、これらの治療に1960年代からナイアシンを用いた治療が行われています。

ペラグラの予防・改善に

ペラグラはナイアシン欠乏症(ニコチン酸欠乏症)と呼ばれていることからもわかるように、原因はナイアシンの不足です。

以前は、とうもろこしを主食としている国で多くみらた病気で、中南米では、現代でも比較的起こりやすい病気です。また、アルコールを多飲したり、偏食やダイエット中の方にも見られます。

症状としては、まず手足や顔、首などに皮膚炎が起こり日焼けの後の様な黒ずみが現れます。

次に頭痛やめまい、消化器に障害が現れ、食欲不振や下痢を引き起こします。更に悪化すれば、精神障害や脳の機能障害までも引き起こし、最悪死に至るほど恐ろしい病気です。

『ニコチン酸』と『ニコチン酸アミド』の違い

ニコチン酸

植物性の食品中に存在し、肝臓に取り込まれた後、ニコチン酸アミドに変換され、各組織に運ばれます。過剰摂取により顔の紅潮や皮膚が痒くなるなどの「ナイアシンフラッシュ」が起こることがあります。

ニコチン酸アミド

動物性の食品中に存在し、肝臓以外の組織に運ばれた後、余ったものが肝臓に取り込まれます。過剰摂取により胃腸障害などが起こることがあります。

また、1日の上限量はニコチン酸100mg、ニコチン酸アミド300mgとされており、ニコチン酸アミドの形で摂取した方が、上限値が高いためにサプリメントではニコチン酸アミドを使うほうが多いです。しかし、ニコチン酸にあるコレステロールを減らす効果もないです。